TOP 技術ブログ ふーしー編集長のAIラボ 第4回 生成AIを業務で使う~その2~
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第4回 生成AIを業務で使う~その2~ 2025.10.16

RAGは生成AIが知らない知識を与える方法としてとても有効ですよね。
とくに企業内の社内規則とか業務情報です。

ただ「旬な情報/外部情報」を生成AIに与える手段としてRAGは適していません。

では適しているのはなにか?それは「AIエージェント」です。

今回はAIエージェントのお話をします。

AIエージェントは、生成AIの手足となって生成AIが必要とする各種外部情報を取得して生成AIに与えるのが役割となります。

◎AIエージェントの仕組み

AIエージェントの活用は様々です。例えば設備現場の機器点検スケジューリングにも活用できます。

【シーン】
①設備現場の「ある機器」にアラームが発生
②該当機器を担当する保守チームがいつ点検するかスケジューリングする(予定を入れる)
③これは既存の点検スケジュールと重複などしないように設定する。

上記は通常、スケジュール担当者が人手で行います。
AIエージェントを活用することで従来、人がやっていた業務をAIエージェントに代行させる、または人を補助する、といったことができるようになります。
点検スケジュール設定のために人を専従または割当てる必要がなくなりますね。
次の図はAIエージェントで機器点検スケジュールの自動化を行った例です。

IoT監視装置からアラームが発生している現場機器の情報を取得

アラームが発生している機器のスケジュール(候補日)を割当てる

提案内容は条件通りか?

プロンプトテンプレートの内容

条件通りに割当てられている!

AIエージェントは、見事に既存の点検スケジュールに新しい点検スケジュール(ここでは3つの候補)を割当ててくれました。

生成AIを使ったAIエージェントは様々な条件を「言葉による指示」で設定できることが魅力です。
これをITシステムで構築する場合、多くの開発時間がかかります。

併せて、ITシステムを構築した場合、ちょっとした機能改修でも時間がかかりますが生成AIを使ったAIエージェントであれば「言葉による指示」の内容を変えるだけです。

はい、第4回はここまでになります。

次回、第5回は、AIエージェントの「標準化」についてお話します。