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第5回 AIエージェントの標準化 2026.01.28

AIエージェントは、「生成AIの代わりに実際に動いてくれる手足」のような存在です。
頭脳である生成AIが「この情報をネットで集めてきて!」「このデータをまとめておいて!」とお願いすると、
AIエージェントがその指示通りにタスクを実行してくれるんです。

・面倒な仕事は全部おまかせ!(業務の自動化)
日々の情報収集や定型的な作業を自動でこなしてくれるので、生産性もアップし、人手不足の解消にもつながるかもしれません。

・一人に一台、最強のアシスタントがつく!
これ、最高じゃないですか?まるでディズニー映画『アラジン』に出てくるランプの魔人「ジーニー」のように、私たちの「こうしてほしい」「あれが知りたい」という願いを、AIエージェントが叶えてくれるんです。

ただ、そんな夢のようなAIエージェントが普及するには、ちょっとした技術的な"カベ"があるんです。
それは、AIエージェントを動かすための「接続ルール(インターフェース)」が、生成AIの種類や開発ツールごとに全部バラバラだということ。
例えると、せっかく世界中から優秀なスタッフ(AIエージェント)を集めたのに、それぞれに違う言語で指示を出さないといけないようなもの。これでは開発も大変ですし、なかなか普及が進まない原因になっちゃいますよね。

標準化手法=MCPの登場

2024年11月に生成AI開発会社であるAnthropic(アンソロピック)社が発表した「MCP(Model Content Protocol)」という新しい標準化手法です。
これが発表されると、多くの生成AI開発会社や各種サービス開発会社が「これ、すごくいいね!」、「うちも使いたい!」と次々に採用。あっという間に、事実上の業界標準(デファクトスタンダード)となったんです。

このMCP、実はとても分かりやすい愛称で呼ばれています。
それが「AIのためのUSB Type-C」

「どういうこと?」と思いますよね。
皆さんの身の回りにある、スマートフォンやパソコンの充電ケーブルを思い出してみてください。
昔はメーカーごとにコネクタの形が違って、「あれ、このケーブルじゃない…!」なんてことがよくありましたよね?
でも今は「USB Type-C」のおかげで、メーカーや機器が違っても同じケーブルを「カチッ」と挿すだけで充電もデータ転送もできて、めちゃくちゃ便利になりました。

MCPが実現したのは、まさにこれと同じことなんです。

これまで開発者を悩ませてきたバラバラの「接続ルール」をMCPが統一してくれたおかげで、開発者の人たちは「まるでUSB Type-Cケーブルを挿すように」手軽に、いろいろな生成AIとAIエージェントを繋げられるようになりました。

これは本当に画期的なことなんです。

このMCPの登場で、AIエージェント開発の大きなハードルは取り払われました。これからは、もっとたくさんの便利なAIエージェントが、新しいスマホアプリのように次々と生まれてくるはずです。

MCP自身は標準化規格です。その規格に沿って実装は「MCPクライアント」と「MCPサーバー」で機能分担がされています。

MCPという共通ルールができたことで、「うちのサービスもMCPに対応させて、AIエージェントと繋げよう!」と考える企業が増えることが予想されます。その方がもっと多くの人にサービスを使ってもらえる絶好のチャンスですからね。

実際に、マイクロソフト、Google、AWSといったITの巨人たちも、すでに自社サービスのMCP対応を決定。
このビッグウェーブはもう誰にも止められません。

MCPが普及する未来 4つのポイント

MCPの普及は、私たちユーザーにとって良いことずくめです。具体的に4つのポイントをご紹介します。

1. いろんなサービスを「いいとこ取り」
これまで別々だった便利なサービスを、AIエージェントが裏側でサッと連携してくれます。
「A社のデータ分析」と「B社の文章作成」の強みを組み合わせて、自分だけの最強アシスタントを作る、
なんてことも可能になりますね。まるで好きなアプリをスマホにインストールする感覚です。

2. 社内に眠る「お宝データ」が賢い部下に大変身
あなたの会社に眠っている過去の膨大な議事録やマニュアル。これらをAIに学習させれば、「自社のことにめちゃくちゃ詳しい専門家AI」が誕生します。「去年の〇〇プロジェクトの資料を探して要約して」なんてお願いも一瞬。まるで、ランプの魔人ジーニーが自社の優秀な社員になった感じですね。

3. 「こんなの欲しかった!」仕事が捗るAIアプリが続々登場
開発のハードルが下がったことで、経理・営業・デザインなど、様々な業務に特化した「かゆいところに手が届く」
AIエージェントアプリが、これからたくさん生まれてくるはずです。あなたの仕事を劇的にラクにする、かもしれません。

4. ついに実現!“自然言語(日本語)”でパソコンを操作する未来へ
これが一番スゴいかもしれません!プログラミングなどの専門知識がなくても、「〇〇のデータでグラフ作って」、「今月の売上を関係部署にメールしといて」と日本語で依頼するだけで、AIエージェントがシステムを正確に操作してくれるんです。

MCPという共通ルールが一つできただけで、こんなにも可能性が広がるなんて、ワクワクが止まりませんね!

はい、第5回はここまでになります。

次回、第6回は、「PUSHLOG MCPサーバ(試作)によるIoTデータの生成AI活用」についてお話します。